引用元:長身美女に逆ナンされてセフレになった

53トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:35:15.19 ID: yKVD6FjhH.net

第5章 夢の終わり

その日俺はいつも通り家でボーっとしていた。
この頃の俺の生き甲斐はイズミだけで、平日は死んだように過ごしていた。
1週空くということは2週間会えないわけで本当にしんどかった。
彼に対する嫉妬は無かったね。最初からわかってたことだから。

俺はイズミの変化に全く気づいてなくて、
いつも通り彼に会っていつも通り帰って来るものだと思っていた。
気づいていたところで
当時の俺にイズミの人生を背負う覚悟なんてなかったけれど。

前記事: 大学時代に美女に逆ナンされ、間男として過ごしていた→美女は本命彼氏にプロポーズされ疎遠になって18年、偶然彼女と再会…【1/3】




54トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:36:48.61 ID: yKVD6FjhH.net

前後するが、その年は真面目に授業に出ていた。
流石に2回留年するわけにはいかないからね。
就職は業種よりも土日祝きちんと休めるかどうかで決めた。
とにかくイズミと今まで通り付き合うことしか頭に無かった。
要するに俺は何もわかってなかった。




55トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:37:36.21 ID: yKVD6FjhH.net

その次の週。
俺はいつも通りイズミのアパートに向かった。
イズミはゲームをしてなかった。

俺「おはよう、何でゲームしないの?」
イズミ「・・・」
俺「イズミ?」
イズミ「ごめんなさい!」
え?




56トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:39:09.32 ID: yKVD6FjhH.net

以下、イズミから聞いた話。
先週イズミは彼に別れを切り出すつもりだった。
だが食事を終えていざ!というタイミングで彼が機先を制す。

彼「今まで寂しい思いをさせてすまなかった」
思わず彼の顔を見る。
彼「これを受け取って欲しい」

そう言うと小さな箱を差し出した。中身はもちろんアレだ。
予想外の展開にキョトンとするイズミ。




58トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:41:23.15 ID: yKVD6FjhH.net

彼「驚かせてすまない。
でも俺は前から仕事が一段落したらイズミにプロポーズしようって決めてたんだ」
イズミ「え?でも、女性関係は片付いてるの?」
彼「女性関係!?」
イズミ「あ、いや、えっと」

彼「何か勘違いしてるみたいだけど
俺がこっちで就職したのはやりたい仕事を見つけたからで、
こっちで女を作るなんて考えたこともない。
確かに学生時代は遊んでたけどこっちに来る時にイズミ以外の女は全部切った。本当だ」

イズミ「それなら・・・何で会ってくれなかったの?」
彼「大事なプロジェクトを任されてどうしても時間が取れなかった。
将来に関わる仕事だったんだ。
イズミと、いずれ生まれてくる子供を養っていく為にも今頑張らなきゃって」

イズミ「ちゃんと考えてくれてたんだ。
でもお盆休みに来なくていいって言ったのはどうして?」
彼「それは、月2回来てもらうのは申し訳なくて。交通費もバカにならないし」
イズミ「そうだったの・・・」

彼「で、受け取ってもらえるのかな?」
断られないって知ってて言ってるだろ。だが断る!




59トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:42:59.95 ID: yKVD6FjhH.net

イズミ「それでプロジェクトは上手くいったの?」
彼「うん、成功した。しばらくは忙しくならないと思う」
イズミ「そう、良かったね。私も嬉しいよ」

イズミはそれを左手薬指にはめてみた。が
イズミ「ゆるーい」
彼「ええ?」
イズミ「使い回しじゃないよね?」
彼「なんてこと言うんだ!」
イズミ「冗談よwでもこれは流石にひどいわ」
指輪をスポスポしながら言う。

彼「・・・」
イズミ「明日私が帰るまでにサイズ直して来て。
そしたら受け取ってあげる」




60トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:44:30.88 ID: yKVD6FjhH.net

俺「で、その時の指輪がそれってわけか」
イズミ「ううん、結局私もついて行って別のに替えてもらったの。
それがこれ。こっちの方がデザインいいでしょ。値段も張ったけどw」
俺「元の指輪を見ていないので何とも言えません」
イズミ「そっかw」
浮かれやがって。

俺「ところで1つ聞いてもいい?」
イズミ「な、何かな?」
俺「何で彼と別れようと思ったの?」
イズミが派手にズッコケた。




61名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:45:00.76 ID: ov78Ycfb0.net

口が上手い男っぽいな
嘘ついてそう




64トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:47:47.70 ID: yKVD6FjhH.net

>>61
やっぱりそう思う?




67名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:50:09.01 ID: ov78Ycfb0.net

>>64
合わなかった理由とか来ないでいい理由を説明しとけば
すれ違うこともなかったのに何でそれをしなかったのかが不明




62トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:45:28.10 ID: yKVD6FjhH.net

イズミ「・・・本気で言ってんのかテメエ!」
イズミが般若になった。

イズミ「彼があのタイミングでプロポーズしてくれなかったらこんなお子ちゃまと・・・
彼、本当にありがとう!」
俺「何の話?」
イズミ「こっちの話だよ!」

何かまずいこと言ったかな?




65トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:48:58.56 ID: yKVD6FjhH.net

イズミ「そういうわけだからトオルとはこれでおしまい」
俺「また随分と急な話だねえ」
イズミ「その点につきましては本当に申し訳ございません」
深々と頭を下げた。

いつかこういう日が来るとわかってはいましたが、
いざとなると怖いものです。
手の震えが止まりません。




66トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:49:50.58 ID: yKVD6FjhH.net

イズミ「彼がプロポーズしてくれるまで待てたのはトオルがいてくれたからだよ。
本当にありがとう」
俺「俺、いい仕事した?」
イズミ「最高の仕事だったよ!」

イズミの役に立てたならそれでいいや。




68トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:50:46.06 ID: yKVD6FjhH.net

俺「これ、返すね」鍵を返した。
イズミ「うん」
俺「俺を踏み台にしたんだから幸せになれよ!w」
イズミ「言われなくてもなるよ!w」

俺「じゃあ行くね」
イズミ「待って!お昼まだでしょ?夕飯も一緒に食べようよ!」
俺「いや、帰るよ」
夕飯まで一緒にいたらそういう雰囲気になっちゃうじゃないか。

イズミ「・・・そうだね、その方がいいね」
俺「さよなら、イズミ」
イズミ「さよなら、トオル」
笑顔で別れた。




69名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:51:51.04 ID: JEdnN8Ip0.net

素晴らしい話をありがとう。

イズミさんの身長は何センチぐらいだったんですか?




72トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:55:07.39 ID: yKVD6FjhH.net

>>69
168って言ってた




71トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:52:35.46 ID: yKVD6FjhH.net

部屋を出てドアを閉めた。
後ろで鍵とチェーンをかける音がした。

少し歩いて廊下の途中で引き返した。
どうしても確かめたいことがあった。
ドアをノックした。




73トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:56:10.76 ID: yKVD6FjhH.net

イズミ「トオル?どうしたの?」涙声だった。
俺「ゴメン、何でもない。じゃ元気で!」
イズミ「うん、トオルも元気でね」

もう何も思い残すことはない。
あのイズミが俺との別れを惜しんで泣いている。
それだけでもう十分だった。




74トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:57:34.69 ID: yKVD6FjhH.net

美人なのにまるで女らしくないイズミ
優しくキスをしてくれたイズミ
俺の初めての女になってくれたイズミ
俺の漫画を読んで笑ってたイズミ
膝枕で頭を撫でてくれたイズミ

俺が退屈してるとゲームしながら左手でテーブルを5回叩いたイズミ
「もっと自信持ちなよ」と言ってくれたイズミ
「私はトオルのこと大好きだよ」と言ってくれたイズミ
もう会うことは無い。

さよなら俺のイズミ。俺のことなんか早く忘れて幸せになれ。
俺はイズミのことを忘れられそうもないけど。

こうして1年半に及んだ夢のような日々は終わりを告げた。




75トオル@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:58:12.52 ID: yKVD6FjhH.net

これで終わりじゃないぞい
もうちょっとだけ続くんじゃよ




76名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/28(月)23:58:25.77 ID: 1Jg/siDs0.net

それニューハーフやでww




78トオル 2017/08/29(火)00:02:37.33 ID: hINSzvJGH.net

>>76
何故ニューハーフww




77トオル 2017/08/29(火)00:01:31.15 ID: hINSzvJGH.net

大変申し訳ございません
今日はここまでにしたいと思います




79名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)00:08:59.92 ID: sDh8DCLY0.net

気になるからちゃんと完結させろよー




80名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)00:09:11.80 ID: WlqwAwNt0.net

おいおいおいおいおいおいおい




82名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)00:11:30.21 ID: 1hvRbMZd0.net

マジでいらない引っ張り




842017/08/29(火)00:42:05.46 ID: .net

読みやすくて面白い




85名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)01:22:17.31 ID: mBLE5j3va.net

文章巧いね
読みやすいしハマったわ




86名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)02:09:36.88 ID: OEnbvM9t0.net

これはひどい。久々の良作なのに勘弁してよ




89名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)03:17:22.85 ID: 4rGKaN9A0.net

彼と別れてなんでトオルとも終わりなんだ????
整理できねえ、誰か解説頼む




90名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)03:35:31.62 ID: sB1/gFLK0.net

>>89
イズミには本命の彼氏がいるためトオルとは浮気関係
→トオルに惹かれていくイズミは彼氏と別れるか決断する
→しかし、イズミは彼氏にプロポーズされる。
→彼氏にプロポーズされた。トオル今までありがとう。

つまり当初の予定通りの展開。今のところ




91名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)03:35:46.49 ID: vNT4W4mu0.net

>>89
別れてないだろよく読め




92名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)08:38:11.51 ID: WlqwAwNt0.net

完結させてくれ




96名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)15:19:28.30 ID: fkgeMXLy0NIKU.net

まとめさんボキ青でおねがします




101トオル 2017/08/29(火)23:01:31.18 ID: hINSzvJGHNIKU.net

お待たせしました。
続きを書いていきますね。




102トオル 2017/08/29(火)23:03:33.29 ID: hINSzvJGHNIKU.net

第6章 登り坂

大学を卒業して就職した。
新しくできた支社の現地採用1年生で、
始業時間から終業時間までひたすら電話する仕事だった。
不純な動機で選んだ会社なんてこんなもんだ。

50人近くいた同期がバタバタ辞めていった。
俺も辞めたかったが「辞めます」という気力も
転職先を探す気力もなかった。
ズルズル続ける方がまだ楽だった。
イズミを失ったダメージは意外と大きかった。




103トオル 2017/08/29(火)23:04:24.47 ID: hINSzvJGHNIKU.net

やめられないまま1年経って俺は係長になっていた。
新しくできた支社で役職がスカスカだし
離職率が半端ないので生き残ってるだけで出世してしまうのだ。

係長になって部下は3人できたが、相も変わらずひたすら電話。
4月になって新人が入って来た。
その中に恭子がいた。




104トオル 2017/08/29(火)23:05:57.60 ID: hINSzvJGHNIKU.net

新入社員のお披露目、
明らかに見た目重視の女子社員の中に岩崎恭子をかわいくした子がいた。
俺の顔を見て一瞬驚いた後、ニコッと笑った。

嫌な予感がした。
やがて恭子の攻勢が始まった。




105トオル 2017/08/29(火)23:07:05.65 ID: hINSzvJGHNIKU.net

「休みの日は何してるんですか」「趣味は何ですか」
「何月生まれですか」「血液型は何ですか」「犬派ですか猫派ですか」
昼休みに必ず俺のところに来て質問を浴びせる。

俺「YOUは何しに会社へ?」
恭子「仕事はちゃんとやってますよ〜。昼休みだからいいじゃないですか」
俺「そういう問題じゃないよね。みんな何も言わないの?」
恭子「『行ってらっしゃい。頑張ってね』って言ってくれてます」
面白がってやがる。女ってやつは・・・

色黒で背が低くて太ってるという程ではないが
熊の子みたいにコロッとした恭子は俺のタイプとは真逆だった。
真逆すぎて、ど真ん中ストライクだった
イズミをつい思い出してしまうのも嫌だった。

諦めさせようと冷たくあしらったが恭子はめげなかった。




106トオル 2017/08/29(火)23:07:56.15 ID: hINSzvJGHNIKU.net

状況は不利になる一方だった。
部下がやさぐれた。
課長が何度も舌打ちした。
「いつまで勿体ぶってるんだ!」という無言の圧力を感じた。
そして俺は抵抗を諦めた。
全員が拍手した。
※当社はアットホームで働きやすい環境です(離職率高め)

書き忘れたけど恭子は短大卒の二十歳。




107トオル 2017/08/29(火)23:08:49.71 ID: hINSzvJGHNIKU.net

仕事の後に2人でファミレスに行った。
俺「何で俺なの?」
恭子「私、イチローの大ファンなんです!」
知らんがな。

恭子「係長を初めて見た時イチローそっくり!って思って興味を持って、
思い切って話しかけてみたら素っ気ない態度もイチローみたいで
すっかりやられちゃいました」
なるほど、逆効果だったと。

どうやら俺には呪いがかかっているようだ。
変な女に目を付けられる呪いが。
一度でいいから普通の恋愛をしてみたかった。




109トオル 2017/08/29(火)23:13:38.14 ID: hINSzvJGHNIKU.net

デートを重ねるうちに自然と恭子を好きになっていった。
素直で明るくて、愛されて育ったんだなと思った。
いつの間にかイズミと比べることもなくなっていた。

五度目のデートで結ばれた。
恭子は処女だったが
イズミに処女とする時の心得を教わっていたので何とかなった。
恭子とこういうことになってこれはこれで良かったんだろうな、と思った。




110トオル 2017/08/29(火)23:14:37.98 ID: hINSzvJGHNIKU.net

恭子は潤んだ目で天井を見上げていた。
圧倒的経験不足でこういう時のケアがわからない。

とりあえず「まだ痛い?大丈夫?」と聞いてみた。
恭子「ジンジンするけど・・・何て言うのかな、心地いい?幸せな痛み」
こればかりは男にはわかりません。

恭子「誰かの物になるってよくわからなかったけどこういうことだったんだね」
そう言って涙を拭った。
初めて見るしおらしい恭子がたまらなく愛おしかった。
恭子「ねえトオル」
俺「何?」

恭子「私の物になってね」




111名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:15:10.63 ID: ZE1i90Em0NIKU.net

>恭子「私の物になってね」
ヒエッ




112トオル 2017/08/29(火)23:15:36.48 ID: hINSzvJGHNIKU.net

必死に正解を探して「もちろん俺は恭子の物だよ」と答えた。
恭子「じゃあ結婚して」
初めての人だから結婚したい。
以前誰かがそんなことを言ってたような・・・やっぱり俺呪われてる。
だがそれも悪くないと思った。

俺「今の俺の稼ぎじゃ恭子を養えないよ。頑張るからもう少し待って」
恭子「私と結婚する気はあるのね?」
俺「もちろんだよ!俺頑張るよ!」
あの仕事をもっと頑張るのかと思ったら正直ウンザリした。

でも転職したら恐らく平社員からやり直しだろう。
恭子「だったら頑張らなくて大丈夫だよ!」
はい?




113トオル 2017/08/29(火)23:16:53.35 ID: hINSzvJGHNIKU.net

恭子「えーっと、今の会社で頑張らなくていいってこと」
俺「それはどういう・・・」
恭子「トオルはパパの会社を継ぐんだよ!」

何と恭子はお嬢様だった。
思い起こせばあの奔放さはお嬢様のそれだ。




114トオル 2017/08/29(火)23:32:22.58 ID: hINSzvJGHNIKU.net

PCがオーバーヒートでダウンしてました
すいませんでした
今日中に終わらせる所存です




115トオル 2017/08/29(火)23:33:31.83 ID: hINSzvJGHNIKU.net

恭子が両親に俺の話をしたところ、
娘がそこまで惚れてるなら、と認めてくれたらしい。
但し、恭子は一人娘だから婿養子に入って会社を継ぐことが条件だと言う。
俺の知らないところでそんな話が・・・

俺「今の仕事に未練は無いし兄がいるから婿養子の件も大丈夫と思う」
恭子「よかった」
俺「でも何でこのタイミングで言うんだ?
俺が婿養子は無理って言ったらどうする気だったの?」
恭子「お兄さんがいるって前に聞いたから大丈夫だろうと思ってた。それに・・・」
起き上がって体育座りになった。

恭子「結婚できなくても最初はトオルとしたかったから」
なんて一途な・・・誰かと大違いだ。
この時、あらゆる物から恭子を守ることを誓った。守れると信じてた。
こうして交際1ヶ月ほどで結婚が決まった。




116トオル 2017/08/29(火)23:34:57.00 ID: hINSzvJGHNIKU.net

第7章 下り坂

恭子のおかげで苦しいだけの登り坂から逃れることが出来た。
当時の俺の心境を一言で表すと「逆玉ラッキー!」だ。
義父が新居を用意してくれて恭子との新婚生活が始まった。

恭子は前の会社を寿退社して専業主婦になった。
家事はイマイチだったが甲斐甲斐しさでカバーするタイプだった。




117名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:35:05.12 ID: ZE1i90Em0NIKU.net

>こうして交際1ヶ月ほどで結婚が決まった。

あぁもうおバカ




119トオル 2017/08/29(火)23:37:02.39 ID: hINSzvJGHNIKU.net

>>117
結婚自体は後悔してないんだが




118トオル 2017/08/29(火)23:35:33.21 ID: hINSzvJGHNIKU.net

仕事の方だが、前の会社で係長だったから係長スタートということになった。
義父「すぐに課長にするからね」
大丈夫か?この会社。
帝王学ということで本を沢山読まされた。

幸い勉強は得意なのでついでに資格をいくつか取った。
義父「流石俺の娘だ、男を見る目がある!」
仕事は順調だった。




120トオル 2017/08/29(火)23:38:15.26 ID: hINSzvJGHNIKU.net

家庭は順調ではなかった。
夫婦仲は極めて良好だったが子供ができなかった。
皮肉なもんだ。

恭子「仲が良すぎると子供ができないって言うもんね」
笑って言うものの寂しさは隠せない。
やがて義母の干渉が始まった。




121トオル 2017/08/29(火)23:39:00.62 ID: hINSzvJGHNIKU.net

「2人の問題だから」と言う恭子に「これは家の問題です」と主張する義母。
しばらくは平行線をたどったが遂に恭子がまるめ込まれてしまった。
恭子が俺を拒むようになった。
恭子「今日してもできないから」
義母の指示だった。

恭子から笑顔が消えた。
俺は恭子を守れなかった。




122トオル 2017/08/29(火)23:39:45.93 ID: hINSzvJGHNIKU.net

義母は俺に検査を受けるよう言った。
結果は異常なしだったが義母は納得しなかった。
「アンタが原因に決まってる!」そう思ってるのがハッキリ見てとれた。

義母にとって最早俺は娘の身体と戸籍を汚した悪党でしかなかった。
恭子はすっかり洗脳されてしまった。
この頃には完全にセックスレスだった。

家事はきちんとしてくれたが話しかけても生返事ばかり。
義父は俺の味方だったが焼け石に水だった。
義父もまた婿養子で、跡取り息子を作れなかった負い目が有った。




123トオル 2017/08/29(火)23:40:27.62 ID: hINSzvJGHNIKU.net

ある日社長室に呼ばれた。
俺はまだ恭子の心を取り戻せるはずだと思っていた。
だがそんな段階はとうに過ぎていたのだ。

やっぱり俺は何もわかってなかった。
義父に恭子と離婚して会社も辞めてほしいと言われた。




124トオル 2017/08/29(火)23:41:25.85 ID: hINSzvJGHNIKU.net

声が出なかった。
既に再婚相手も決まっていると言う。
遠い親戚の三男坊で体だけは立派な男だってさ。

先方は粗大ゴミが片付いて大喜びらしい。
丈夫な子供を産ませてくれるに違いないと義母も大喜び。

義父「この会社は俺の代で終わる」
寂しげに笑った。
義父「君になら安心して任せられたのに!」
激しく机を叩いた。初めて見る姿だった。

そして「本当に申し訳ない。許してくれ」と言って泣いた。




125トオル 2017/08/29(火)23:42:11.87 ID: hINSzvJGHNIKU.net

俺はこの人のことが好きだった。
後を継ぐよりも、ずっとこの人の下でいたかった。
その人が目の前で男泣きしている。

惚れた男のそんな姿をこれ以上見ていたくなかった。
こうして俺は愛する妻と天職だと思っていた仕事を失った。

義父「こんなこと言う資格はないけど元気でな」
坂を登るのは大変だが転げ落ちるのは一瞬だ。
これが2000年の秋のこと。俺は30歳になっていた。




126トオル 2017/08/29(火)23:44:23.91 ID: hINSzvJGHNIKU.net

第8章 まさか

転職先は義父が見つけてくれていた。
義父の会社で課長だったからここでも課長。
名目上はヘッドハンティングという形だった。
バツイチの課長ということで「島耕作」と呼ばれたw

島耕作はとっくに部長だったし、
ここでは色っぽいお誘いなど一度も無いけどねw
見るからに訳アリだから「不倫がばれて前の会社にいられなくなった」
とか言われてたみたいだし現実世界はバツイチに厳しいよ。




127名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:44:25.24 ID: 7RJRlfJZ0NIKU.net

面白い
明日起きたら完結してるみたいだし楽しみにしとく




129トオル 2017/08/29(火)23:45:35.07 ID: hINSzvJGHNIKU.net

>>127
ありがとう!何とか終わらせたい




128名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:45:33.21 ID: ZE1i90Em0NIKU.net

いずみと再会して結婚してはっぴーえんどで終わりかな?




130トオル 2017/08/29(火)23:46:42.96 ID: hINSzvJGHNIKU.net

業種が違うので大変だったが義父の顔を潰したくない一心で勉強した。
「帝王学」で得た知識も役に立った。
あの5年間も無駄ではなかったんだなと思った。

自分にはもう仕事しかないと思って頑張った結果40歳で部長になれた。
そして2012年夏




131名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:47:11.65 ID: 6g4J1JrfaNIKU.net

しえん




132トオル 2017/08/29(火)23:47:56.37 ID: hINSzvJGHNIKU.net

課長「部長ご存知ですか?」
俺「うん?何だったかな」
課長「今ウチに最近この辺で噂になってる
美人の保険外交員が来てるみたいですよ。かなりのやり手らしいです。
バツイチ子持ちって話ですが見た目は20代ですって」

俺「それで実際は何歳なの?」
課長「・・・40代らしいです」
俺「ふーん」
課長「興味ないですか」
俺「保険入っても受け取り人がいないんだよねー」
課長「・・・失礼しました」

妻も子もいるくせに浮かれやがって。
さて、俺は独り身だから堂々と噂の美人を見に行くとするか。




133名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:48:51.88 ID: 2BKrLegr0NIKU.net

wktk




134トオル 2017/08/29(火)23:49:10.85 ID: hINSzvJGHNIKU.net

スーツを着た女性の横顔が見えた。あれがそうか。
課長「なんだ、やっぱり部長も気になってたんじゃないですかーw」
うっせーよ。

女「あ、部長さんですか?初めまして○○です!」
俺「どうも、初めまして。部長の○○です」
二人顔を見合わせて凍り付いた。

女は優しく微笑んで素早く何か書き込んでから名刺を差し出した。
名刺の裏に「メールして!」と書いてあった。




135トオル 2017/08/29(火)23:50:41.18 ID: hINSzvJGHNIKU.net

仕事が終わってメールしたら「○○駅に来てください」と返信が来た。
駅に着いたら私服に着替えたイズミが改札口で手を振っていた。
駅前の居酒屋で昔話に花を咲かせた。

イズミは何故か俺がバツイチだと知っていた。
「うちの部長もバツイチなんだけどどう?」
と課長さんが言ってたとクスクス笑った。
あの野郎!

空白期間の話は2人ともお茶を濁した。
お互いにそれ以上は追及しなかった。

楽しい時間は早く過ぎる。そろそろお開きかなと思ったその時。
イズミ「まだ大丈夫だよね?会ってほしい人がいるの!」
こんな時間に誰に会うの?




136トオル 2017/08/29(火)23:52:09.01 ID: hINSzvJGHNIKU.net

どこに連れていかれるのかと思ったら近くのマンションだった。
最初の会社にいた時に中学の同級生にア○○ェイに勧誘されたことを思い出した。

イズミ「ここに娘と住んでるの」
会わせたい人って娘?いくら何でも早過ぎないか?
俺「えっと、娘さんはおいくつかな?」
イズミ「『さん』はいらないわ。高3に決まってるでしょ」
軽く睨まれた。
意味が分からない。

何で高3に決まってるんだ?高3・・・あ!まさか!?
『さん』はいらないってそういうことか!噓だろ!?
てことはバツイチじゃなくて・・・




137トオル 2017/08/29(火)23:53:06.17 ID: hINSzvJGHNIKU.net

イズミ「ただいま」
娘「お帰り、その人が私に会わせたい人?」
娘はあの頃のイズミそっくりだった。思わず息をのんだ。
娘「その人と再婚するの?」

イズミ「娘、落ち着いて聞いて、この人は・・・」
流石のイズミも言いにくそうだ。大きく深呼吸した。

イズミ「あなたのお父さんよ」




138名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:53:10.05 ID: 2BKrLegr0NIKU.net

これはもしや!




139トオル 2017/08/29(火)23:54:10.51 ID: hINSzvJGHNIKU.net

娘はかわいそうなくらい動揺していた。
父親は死んだと聞かされていたらしい。

イズミ「驚かせてごめんなさい。
本当はあなたが高校を卒業する時に言うつもりだったんだけど、
トオルに会ってしまった以上、早く会わせてあげたかったの」
娘「その人が、お父さん?私の・・・」
イズミ「トオルは驚かないのね」

俺「ヒント貰ってたからね。それより娘さん大丈夫?」
イズミ「だから『さん』はいらないってw賢い子だから大丈夫」
次の日も会う約束をして帰った。

あれほど望んでも得られなかった子供が俺の知らない所で生まれていた。
本当に皮肉なもんだ。




140名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:55:28.58 ID: 2BKrLegr0NIKU.net

ん?




141トオル 2017/08/29(火)23:55:44.79 ID: hINSzvJGHNIKU.net

翌日2人きりで話がしたかったのでカラオケボックスへ。
俺「で、本当に俺の子なの?」
イズミ「うわ、サイテー!」体を傾けて両拳を口に当てた。
俺「そういうのいいから説明して」
イズミ「12月、1月は彼と会えなかったからトオルしかいないのよ。
ほら、私ゴム苦手だからいつも最後の方は生でしてたでしょ。
量も少ないし薄いから大丈夫って」

俺「いつわかったの?」
イズミ「2月末。3か月に入ってた」
俺「彼にプロポーズされた時、もう赤ちゃんいたんだよね?」
イズミ「そうなるね」
俺「その時彼としたよね?」
イズミ「・・・」

俺「うわー」
イズミ「しょうがないじゃん!まだ気づいてなかったんだもん」
俺「でも生理なかったんでしょ?」
イズミ「遅れることは時々あったから・・・もういいでしょ!」




142トオル 2017/08/29(火)23:56:39.24 ID: hINSzvJGHNIKU.net

俺「恨んでるよね」
イズミ「どうして?」
俺「だって俺のせいで結婚が流れて人生滅茶苦茶になったんだろ?」
イズミ「トオルのせいじゃないよ。私がちゃんと避妊しなかったからだよ」

俺「それは俺も同罪だよね」
イズミ「恨むくらいなら直接『責任とって』って言ってたよ」
俺「そうだよ!どうして知らせてくれなかったんだ?」
イズミ「そんなこと出来るわけないよ」




143トオル 2017/08/29(火)23:57:31.84 ID: hINSzvJGHNIKU.net

俺「どうして」
イズミ「だって1年半支えてくれたトオルを私は自分の都合であっさり捨てたんだよ?
子供ができたからやっぱり戻って来て、なんて口が裂けても言えないよ」

俺「そんなこと気にしなくてよかったのに、言ってくれたら俺尻尾振って戻ったよ」
イズミ「そう、トオルは優しいから戻って来てくれる。だから尚更言えなかった」

俺「どういうこと?」
イズミ「妊娠を告げられた時、これは私に与えられた罰だと思ったの。
彼を裏切った罪、トオルを弄んだ罪、
だから1人で育てなきゃいけないと思った。それが償いだから」

トオル「罰だなんて・・・」
イズミ「生まれた赤ちゃんの顔見たらそんな気持ちどっか行っちゃったけどね!」

そう言って笑った。
ホッとした。償いで子育てなんて誰も幸せにならないよ。




144名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:57:38.03 ID: 2BKrLegr0NIKU.net

大変だったな、イズミ




145名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/29(火)23:58:37.27 ID: 2BKrLegr0NIKU.net

ワイの昔の彼女もいづみだった。




148トオル 2017/08/30(水)00:02:14.13 ID: wg5NO712H.net

>>144
本当に苦労させてしまった

>>145
イズミは本名じゃないけどね




150名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/30(水)00:03:07.57 ID: Qo3q4zsd0.net

>>148
わーっとるわいw




146トオル 2017/08/29(火)23:58:52.69 ID: hINSzvJGHNIKU.net

俺「だったらその時連絡くれてもよかったのに」
イズミ「それも考えたけど甘えん坊のトオルとの未来が想像できなかった」
確かにあの頃の俺に家庭を顧みる余裕はなかったかもしれない。

イズミ「トオルに知らせたら子供が2人になると思った・・・」
向かい合った席から俺の隣に移動した。
イズミ「フフ、お子ちゃまだったトオルが今や部長さんか、私見る目が無いね」
俺の首に手を回した。

俺「俺が出世してると知って惜しくなった?」
イズミ「こう見えてもトオルより稼いでるよ!敏腕外交員なめんな!」
俺「冗談だよw途中でインチキしてるから部長は俺の実力じゃないよ」
イズミ「インチキ?」
俺「その話はまたいずれ。今日はイズミの話を聞かせてよ」




147名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/30(水)00:01:42.47 ID: Qo3q4zsd0.net

更新連打してるんだけどでてこない




149名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/08/30(水)00:02:38.24 ID: Qf4OrBmO0.net





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