引用元:今までにあった最大の修羅場 £7
26:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:28:36 0 ID:
当時、私はエスカレーターで大学まで行ける学校の生徒だった。
父は、仕事は自営の資格商売をしていて、趣味人だということは知っていた。
収入は結構あったようだ。子供の頃、不自由をした記憶はない。
朝早くに出勤する父は、夜は早めに帰宅し、夕食は必ず私と母と3人で採っていた。それは、母との約束だったらしい。
親子の団欒と言えば夕食だけで、父は土日もろくに家にいることはなく、家にいる時は書斎に篭ってなにやらしていた。
その筋では有名なマニアというか、市井の研究者だったらしい。
時々、父の友人という人達が訪れて酒盛りをしていた。
よく、私と母に手土産と言って、珍しい菓子や珍味をくれたのも覚えている。
27:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:31:02 0 ID:
突然のことで、三七日くらいまでは、母も私も茫然としていた。
それから家の中を整理していた母が、ある日、私に真面目に切り出した。
母はそれまで、毎月決まった生活費を父から受け取り家庭を切り盛りし、収支は父任せだったこと。
学費等大きな出費はその都度言えばすぐに父が用意したこと。
父が死んで、調べてみたら、貯金も保険もろくになかったこと。
「父さんは、聞いても、ちゃんとしてるから心配するなって言うだけでね…」
生活費からのへそくりと、これから母が働きに出ることで、私の高校卒業までは心配ないが、このままエスカレーターで大学に行かせるのは難しい。
奨学金を取るか、国公立を受験する心構えをして欲しい。
今の家は広すぎて贅沢なので、売って小さなマンションに越すつもりなので、引っ越し準備もするように、と。
30:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:33:02 0 ID:
古本をビニール紐で縛り、がらくたを段ボールに詰め。
業者にまとめて引き取らせると母は言っていた。
七七日に、父の友人で以前に何度か来たことのある人たち7、8人が来た。
父の仏前に線香を供える為に奥の部屋に来て、紐で縛られた本を見て、「なんてことを!」と、その人は叫んだ。
お茶の用意をしていた母を引きずるように連れてきて、この本をどうするつもりかと詰問した。
止めようとしたが、その人の連れに押さえられた。
そのあたりの記憶は曖昧だ。まさに修羅場。
母さんを放せと叫ぶ自分は誰かに宥められながら茶の間に連れて行かれた。
奥の間からは「故人の意思ですから」という声や、「あんた、あれがどれほど貴重かわかってんのか」という怒鳴り声、
「火事場泥棒みたいなことやめて下さい!」という母の叫ぶ声を覚えている。
しばらくして、母と、よく来ていた父の友人の二人が茶の間に来た。
父の友人の連れが、父の書斎から本やがらくたを運び出していた。
止めようとしたら、母に袖を引かれ止められた。
「父さんがね、あの人達に書斎のものを譲るって遺言書いてたの。研究が何より大事だったあの人らしい…
私達に遺言残さず、あの人達に書いてたんだって」
父の友人が、「わかって下さい…奥さんとお子さんの為なんです。ゆっくりお話して、引き取りは後日のつもりでしたが、
あの様子見ては…古紙回収なんかに出されては手遅れなんで…」と言って頭を下げていた。
32:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:34:54 0 ID:
その時は私は家におらず、後で母から聞いた話。
母に土下座して家に入る許しを請い奥の間に入り、父の仏前に線香を供え、それから母にこう話したという。
「故人の遺言で、研究関係のものはすべて売却しました。
あの時は大変失礼な態度で運び出し申し訳ありません。
私の説明が悪く、奥さんを興奮させてしまいきちんと説明できなくて申し訳ありません。
故人は、研究の為に金に糸目をつけず資料を揃える方でした。
そのために、貯金などがろくにできないと、生前よくおっしゃってました。
故人の蔵書は大変貴重なものですが、失礼ながら奥さんにはそういったものを処分するツテがなく、二束三文で処分しかねないとも。
そこで、故人は、私達友人一同に、万一の場合には故人の蔵書をしかるべく処分し、その代金を奥さんに渡すように依頼していました。
いえ、先日伺った者どもはすべて故人の友人で、お互いに万一の時はそうすると約束していたのです。
お引き取りした資料は、しかるべき場所に売却しました。これがその代金です」
受け取った小切手の金額は、8桁にのぼるものだった。
母は、この話をする度に涙ぐんでいた。
おかげさまで、私は無事に進学し、就職し、母も穏やかな老後を過ごしている。
その折の、父の友人、母の恨みを受けてまで力を尽くしてくれた恩人が亡くなった。
その資産の処理を少しだけ手伝ったことが、恩返しであり、父への供養になると思いたい。
33:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:42:40 0 ID:
修羅場とは思えなかった…
34:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:44:55 0 ID:
どんな宝も能無しの目にはゴミクズ
最後の一文も余計
本当に万分の一でも恩返ししたかったのなら、生前に母親と揃って
土下座の一つもかえしてやればよかったのに
48:26:2011/01/30(日) 23:05:57 0 ID:
恩人の資産整理を手伝わせていただける程度には、その後もお付き合いが継続していました。
謝罪と感謝が、恩人に許してもらえるほどに十分だったかは今となってはわかりませんが、
その事実で、どの程度の謝罪をし、どういう交流があったかは察していただけるかと。
37:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:54:58 0 ID:
入り切らない家財や資料なんか処分する事にするのは当然だと思うよ。
突然家族を亡くした混乱の中での修羅場だったと思う。
ていうかお父さん、そんな高価な資料買ってるなんて言えなかったんだなぁ
38:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 21:55:30 0 ID:
父親が懇意がにしていた人たちが血相変えて、母親を押さえつけてるの見たら
そら修羅場だよな
お疲れ様でした
43:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 22:36:02 0 ID:
本は同人誌等のオタクな本ではなく研究本と書かれてたはず
同人屋も死後コレクションの処分に困ることがあるから
その手の話題になった時に経験談として書かれた気がする
本人かコピペかは覚えてない
別の話なら、それはそれで凄い
48:26:2011/01/30(日) 23:05:57 0 ID:
そうなんですか?
恩人はこういうところに書き込むような方ではないので、一緒にいた父の友人たちのどなたかかもしれませんね。
44:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 22:37:58 0 ID:
研究者だったら、自分たちの研究が妻子に理解されてなくて、
資料の価値も分からないから捨てられるかもくらい分かりそうなもんだが。
いきなり未亡人を引きずったり押さえつけたりなんて下手すりゃ警察沙汰な事する前に、
「それは貴重な資料なので、少し待ってください」と落ち着いて説明するんじゃね?
46:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 22:58:10 0 ID:
んだ。
生前に本の処分を頼まれてる旨を葬儀の際に伝えておくとか
せめて、その場で価値あるものだと説明するとか
色々することがあったはず。
49:26:2011/01/30(日) 23:15:59 0 ID:
恩人たちにしてみれば、母がそんなに早く遺品整理にかかるとは思ってなかったようです。
落ち着くまで待って話そうということで、七七日には話だけするつもりだったそうです。
友人の皆さんが七七日に線香あげに来るというのは母も事前に連絡受けてました。
ただ、母は事前に話の内容は全く聞いてなかったのと、
かなり乱暴に紐で縛ってある資料を見て怒ってしまった友人の方がいたことが
修羅場発端だったのではないかと思います。
古い話なので、記憶が間違っているかもしれませんが。
50:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 23:24:52 0 ID:
51:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 23:28:43 O ID:
うちは初七日と四十九日だけだなあ。
52:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 23:28:45 0 ID:
53:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 23:29:31 0 ID:
54:名無しさん@HOME:2011/01/30(日) 23:31:20 0 ID:
そうなのか、一つ賢くなりました
ありがとう
すごく、いいところの出の人なんだ…って思いました
ヤフオクに価値が数千万する物をジャンク品扱いで捨て値で売っている話があったよ
文章から感じる品の良さよ
てめえが色々と理解していねえでいたせいだろ。
最初に出る言葉が大学どうのこうの保身じゃねぇか!
それを修羅場って意味がちげぇだろ、糞女!
※4
吠えるな餓鬼が
女は理解出来ないと言うが
俺だって考古学関係の貴重書とか出されても理解出来んわ
情報系なんで高スペックPCだのの価値は分かるけどね
これは男女の違いじゃなくて専攻の違いだろう
そこを責める奴は想像力が欠如しているし、余裕が無さ過ぎる
自分自身が一番相手を理解出来てないのに偉そうに受け入れろなんて言うべきではない
父親もその同類も糞だな
イイ話みたいになってるが勝手な約束を脳内根拠にして何も説明せず行動に移す故人の友人とか恩人でも何でもないだろ
手前らだけで通じる価値観だってのが分かってて家族に共有しなかった所為で残された方が修羅場とか最悪だわ
間違いなくちょろまかされてるな。
まともな人間なら、何の説明もせずに行動起こして後からこういう約束だったんですご家族の為だったんですよ~とかやらないよ。まず最初に遺言出してちゃんと説明する。
話半分の「俺が死んだらこうしてくれよ~」とか、家族が資料価値分かってないのとか、早く手を付けないとすぐにでも売られてしまうのとか、色んな要因が重なって暴挙に出たが怖くなってばれない程度にくすねて渡してきたんだろう。
恩とか感じる案件ではないよ。ひどい修羅場だわ。
仕事をやって他で収入を得ている「自称歴史研究家」にこういうのが多いんだよ
金があれば高い骨董や本なんか買ってくる
歴史好きは結構研究会なんか入ってるから誰々が何を持ってるなんてのも知られてる(自分で言うからね)
まぁ古本屋には売られたくないから仲間内でオクしたんじゃないかな?
いい年したおっさん達が喪中の家でヒステリー起こすのが実に見苦しい
整然と話せばつつがなく話がつくだろこんなもん