引用元:☆★☆ カレンダーの裏@家庭板 ☆★☆

39名無しさん@おーぷん2015/04/23(木)21:02:56 ID:???

ある晩、なんだか気分が悪い。胸が苦しい。
変な感じだが、病気ではないと思う。
大泣きする前の、胸がえぐっとなる一瞬、と言ったらわかってもらえるだろうか。
そんな感じがずっと続く。
嫌だなあと思いながら寝る。明け方、その感じがぐぐっと強くなって、
「うう、もう泣く……」と思った途端、すっと体が軽くなった。



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なんだかなと思いながら、朝までは熟睡。

翌日、父方の従姉(父の姉の娘)から、明け方に父がなくなったと連絡が入った。
ははあ、これが虫の知らせってやつか。
父は、不倫して母と別れ、不倫相手と再婚し、子供たちもいる(私の異母弟妹)。
父方とは縁が切れていたのだが、最低限の連絡は、従姉がやってくれていた。
母はもう関係ないが、私は娘だからと、葬式に行く。
父について、後妻さんと子供たちから事情を聞いた。

ある日、体調を崩して医者にかかり、精密検査となって、病気がわかった。
医者は早いうちの手術を勧めたが、父は同意しない。
後妻さんと子供たち、伯母(父の姉)一家も説得を試みたが、絶対にうんと言わない。
父は片端から知り合いに連絡したり、ネット検索したりして、手術しないで済む治療法を探した。
実は大変なチキンだったから、手術が怖かったんだろう。

ところで父は大学で物理を専攻し、「理科系」なのが自慢だった。
「俺は理科の男だから、理論派なんだ」と母のことを馬鹿にし、
後妻さんも同じように言われていたらしい。
で、父の見つけた治療法は、宗教ではない、オーガニックとか東洋医学とかでもない、
「理科系と言えないこともない……」ものだった。
又聞きの繰り返しだからはっきりしないが、ともかく「○○」という物質があって、
それは「××」と「△△」を合成したもので、それを服用すれば、「○○」と体内の「□□」が
反応して、病巣が消える、と……。
父、バカス。




40名無しさん@おーぷん2015/04/23(木)21:05:19 ID:???

39〜
父は勝手に病院を出て、「○○」の服用に治療を絞った。
当然ながら、病気はどんどん悪くなる。病院へ戻ろうという家族や親戚の説得にも耳を貸さない。
「お前たちにはわからないんだ。理科で判断すれば、絶対にこれで治るはず」
父、メガバカス。
一時は、「○○」が手に入りやすいよう、「○○」の製造元の近くに転居していた。
せめて一人で行きゃいいものを、後妻さんと子供たちも連れていき、学校は休ませた。
もちろん保険のきく治療法ではないから、ものすごく金もかかる。
結局、家で看られなくなるほど悪化し、病院に担ぎ込まれたが、
もはや医学で判断しても、どうにもならなかった。

私を含めて、この話を聞いた弔問客全員、あぜん。「結局、悪徳商法の餌食になっただけ?」
とは、後妻さんと子供たちが可哀想で、口に出せなかった。
ってか、子供たちまだ、学生じゃねーか!! どうすんだよこれから!!
父、テラバカス。

葬式の前までは「父は、私に別れを告げに来てくれたんだ。離れて、他に子供ができても、
私を気にかけてくれてたんだ」としんみりしていたのだが、
父の性格からいって、そんなこたぁないんだ。
チキンな父は最期が苦しくて、でも後妻さんと子供たちにすがっても「自業自得!」と
叱られるのがオチだから、事情を知らない私にすがりに来たに違いない。
知らねーよ!

理科系の皆さん、ごめんなさい。




41名無しさん@おーぷん2015/04/24(金)05:54:55 ID:???

なんか良くわかんないけど、本当はお父さんとつながりを持ちたかったっていうのは伝わってきた。


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