【メンヘラ】学生時代のサークル仲間Ａ子はなぜか恋バナへの執着が異様に強かった。下品な表現だけどとにかくＡ子は男と女が近くにいれば何でもそっち方面に結び付けるようになっていき・・・

ただのおもんない長文吐き捨て
メンヘラの過去話なのでところどころおかしいです


学生時代のサークル仲間Ａ子はなぜか恋バナへの執着が異様に強かった
社会人になったらそれが加速した

私は毒家庭育ちで両親が不仲なせいか、本当に心の底からそういう話に興味がなかったし
小学生のころたまたま気に入った漢字が別のクラスの男子の名前の漢字と同じだったせいでいじめにあって、それでもう本当に恋バナが苦手になった

でも20代の女で恋バナ嫌いとか言ったら気取ってると思われそうだし
既に彼氏持ちの子も何人かいてそういう人を悪く言ってると受け取られかねないので、何となくＡ子に何も言えなかった
サークルＯＢで集まるたびにＡ子は「ねぇ〜誰かなんか浮いた話ないの〜私さんはぁ〜何かないのー？」とほうぼうに絡んでいた

下品な表現だけどとにかくＡ子は男と女が近くにいれば何でもそっち方面に結び付けるようになって
Ａ子と外出した時に取引先の男性（ほんとにただの取引先の相手）に会って挨拶でもしようもんなら
「ふぅーん（ニヤニヤ）あなたにもそういう相手がいるのねぇーふぅーん（ニヤニヤ）」
と絡まれた
Ａ子に「ＯＢ会の集まりに新しい人を連れて行くね」と連絡して
連れてきたのが女の子だとあからさまにがっかりされたり
そういう事がよくあった


そんな自分にも一生に一度のモテ期があった
仕事で知り合った男性Ｂさんととんとん拍子に話が進んだ
私も身が固まればＡ子のターゲットから外れるかな、と思った
これが間違いだった


ある時サークルＯＢ会に参加したらＡ子は目ざとく私の指輪に気付いた
ほんとによくこんな細かい事に気付くもんだと思う
気付いたとたんＡ子はほんとにニッタァ〜〜〜〜っ！！！って感じで口の端を釣り上げた
「ふぅーん（ニヤニヤ）」
「今日は私さんに色々聞かなきゃいけないねぇー（ニタニタ）」
「でさ、仕事、いつ辞めるの（ニヤニヤニタニタ）」
とにかくＡ子が根掘り葉掘り聞く聞く
でも祝福してる感じが全然なくて、なんか上手く言えないんだけど
映画とか漫画のマッドサイエンティストが舌なめずりしながら人体実験でもするような感じで
ニタニタ顔で根ほり葉ほり根ほり葉ほり
正直、不快だった
それにどうも周囲の目が違う
てっきり普通におめでとうって言って貰えると思ったのに
みんなまるで動物園の珍獣でも見る目で私を見ていた（この時点で私自身がだいぶおかしい）
みんながＡ子の「へぇーふぅーん（ニヤニヤニタニタ顔）」に見えた
これが友達に結婚を報告した結果か？と思った
でもお祝いしてくれてるのに何か言うのも悪いし…とﾃﾞﾓﾃﾞﾓﾀﾞｯﾃでそのまま黙ってた（続）

（続）事件は帰り道で起きた
みんなで夜の繁華街を歩いてるとき私のガラケーにメールが来た
その瞬間Ａ子が「カレシー！！！？？カレシなのねえええー！！！」と大声
酒の勢いもあってすごい発狂っぷりだった
そのメールは母からのもので「遅くなるなら迎えに行こうか」というごく普通のものだった
そのとき「大丈夫」と打とうとしたらなんでかどういう間違いなのか予測変換で「大好き」が出た
Ｂさんはメールをあまりしない人で、私とＢさんはメールのやりとりは全然していなかったので本当にただただ偶然で予測変換でその言葉が出たんだと思う


次の瞬間ガラケー覗き込んでたＡ子が
「うっえええeeeええeeえEEEEえーーーー！！！
大好き！！！やってEEEEEえええええええ！！！
大好き！！！やってEEEEEええええええーーーー！！！！！」

Ａ子が私を指さしてゲラゲラウェーウェー笑いだした
他のみんなも酒が入ってたせいか、私を見て大爆笑。
他の関係ない通行人も何か知らんが私を見て大笑いしだした（この辺は記憶と妄想がごっちゃになってると自分でも思う）


帰宅してわんわん泣いた。もうやだ、結婚やめるやめるってわめいて泣いた。
母だけがどうしたのどうしたのとオロオロしてた
さらに追い打ち
その日のうちに飲み会不参加のサークル仲間や先輩後輩にまで「私子が出来婚する」というデマがＣＣメールで広がった。出来婚なんて一言も言ってないしそもそも出来てない


結局、結婚はやめた
こんなに祝福されないならこの結婚は間違ってんだろうなと思ったし何よりあれ以来Ａ子の声が四六時中脳内で響くようになった
転んだり何か仕事でミスするたびにＡ子の顔がフラバ、ゲラゲラウェウェの幻聴が聞こえるようになった。どのみちこんな状態じゃ結婚どころじゃないのでメンヘラ発症を理由にＢさんとは婚約破棄した


「こんなくだらない理由で結婚破棄するなんて！！人の気持ちを考えない鬼畜！！被害妄想もいいかげんにしろ！」とサークル仲間から攻められて縁切りとなった。不思議と悲しいと思わなかった


でもそれで吹っ切れた訳ではなくメンヘラは治らず、仕事が出来なくなって退職して暫く心療内科の世話になった。話を聞いた遠い親戚の伝手で他県の会社で使ってもらえる事になった。母は泣いて毒父は我関せず
母には悪いがあれ以来知らない土地でぼっち生活続けてるけど、それがもう本当にすごく楽。老後の資金貯めて最期は老人ホーム、それだけ考えてればいいから毎日楽（まだ続く）

ごめんなさいこれで最後
ただ地元を離れる時、Ａ子にだけは思いのたけ、言いたいことを全部ぶちまけた
これだけはやってて良かった。でなきゃ私は今でもグズグズしてただろう
最後に会ったらＡ子は私を化物を見る目でドン引きして「ヒッ…！」みたいに言われた。
まー「お前の幻聴のせいで婚約破棄になったから」なんて言われたらそりゃそうなるよね


で、話は最近に飛ぶんだけど、Ｂさんの娘さんが地元のオンラインイベントで見事な演奏を披露、それがローカル番組に映って話題になった。
Ｂさんは後に良縁があったと聞いたけどこんな形で見られるとは。
一緒に映ってた奥さんは私の何千倍もきれいで優しそうな人で娘さんも愛らしくて、画面の中のＢさんはとても幸せそうだった。本当に良かったと思った。


ふと思った
もしあのまま私と付き合いを続けていたらＢさんもＡ子にウェーウェー根掘り葉掘りされて
挙式なんかしたらその間はずっとＡ子に笑われて
お色直しや両親からの手紙や指輪交換もゲラゲラウェウエ
子供が生まれたらＡ子は子供もゲラゲラしただろう


テレビに出たのがもし私とＢさんの子供だったらＡ子はもう地球が割れるぐらいゲラゲラしてただろうと思う
メンヘラ故の思考じゃなくて、Ａなら間違いなくそうしてた
そう思うとあのとき決断してＢさんのためにも本当に良かったと思う


長くなったが最後に疑問
何が不思議って、今思えば、あくまで自分の知る限りだけど、肝心のＡ子自身には昔から一度も浮いた話がなかった
Ａ子自身はいつもちょい地味な感じでモテ系ってわけでもない、すごい失礼だけどモテ努力をしてる風にも見えなかった
イケメンに会ってもＡ子自身が「素敵！つきあって！」になる所は見た事無かった
それどころか男性がいればＡ子は必ずニヤニヤニタニタと「腹を探るような、人を試すような質問」ばかりしてた
Ｂさんは地元では珍しい音楽系の副業もしていたのでもしＡ子に会わせていたら「なんでそんな仕事してるんですかぁーーへぇーーふぅーーん」となってただろう
何であんなに浮いた話に固執してたんだろう