隣人『ニャーニャー』俺（猫の鳴き真似…？）→隣人『うちの猫を見ませんでした？』俺「見てません」→ある日、ベランダに出たらなんと…

次の日の夕方隣に住んでるおっさんが訪ねてきて猫見なかったかって。ベランダ開けてたらいなくなったらしい。
ベランダを区切ってる壁みたいなやつの下が結構隙間開いてるからそこから他の部屋に行ったんじゃないかって。
とりあえず昨夜のにゃーにゃー言う声はこのおっさんが猫を呼んでた声だったのかと納得しつつ自分は見てないしうちは角部屋だから反対の方に行ってるんじゃないかって言っといた。
他の部屋にもいなかったのかその日の夜もおっさんはベランダでにゃーにゃー言ってた。
次の朝通路でおっさんに会ったから挨拶して猫見つかったか聞いたら他の部屋も全部回ったけど来てないって言われたらしい。
その夜も次の夜も次の次の夜もおっさんはベランダでにゃーにゃー言ってた。
それが毎晩続くとだんだん腹立ってきて何か言ってやろうと思ってベランダ出たら壁越しにじゃなくて壁の下からこっちに向かってにゃーにゃー聞こえるの。
ぱっと下見たらおっさんが壁の下の隙間からこっちに顔向けてうちのベランダ側に向かってにゃーにゃー言ってた。
それが無表情っていうか何ともいえない顔で怒る気もなくなって部屋に戻ってベランダ閉めて寝た。
朝になってからベランダの隙間が埋まるように物置いて猫が入れそうな隙間をなくした。
おっさんにはうちには一度も猫来てないしもう入れなくしたから来ることもないんでうちのベランダ側で猫呼ぶのはやめてくださいねって言っといた。
それ以来夜中におっさんがにゃーにゃー言うの聞かなくなって2年ぐらいしておっさんはどこかに引っ越してった。
猫のこと気になってたから大家さんと会ったとき引っ越したおっさんの猫みつかったのか聞いたら猫なんて飼ってないって。おっさんが猫を探してたことも知らなかった。
ペット禁止じゃないけど飼ったら報告する決まりだし今まで黙って飼ってた人も何人かいたけど出ていったときの部屋の状態見たら絶対わかるって。あのおっさんは結局何がしたかったんだろう。
ちなみに自分は男で見た目も所謂オタク風デブだからおっさんが自分と関わるのが目当てだったとも考え難い。