体育祭の練習中、腹痛が襲ってきた。学校内は閉まっているのでどこからも人目につかないで糞ができるところは一箇所しかなかった。

あれはもう何年も前…。
七月の高校の体育祭のときの話。

当時私はサッカーに出場する予定だった。
そのクラスはサッカー経験者のメンバーが
他のクラスに比べて非常に多く、優勝候補第一位だった。
そのためみんなのノリもよく体育祭当日朝練をすることになった。
集合時間は早朝六時。

当日私は早起きし朝食を食べ牛乳を一気に飲み干してから
自転車で学校に向かった。
グラウンドに行ってみると、来ているのは三人…。
仕方なく四人でできる練習をしていた。
とその時突然腹痛が襲ってっきた。間違いなく牛乳を一気飲みしたせいだった。

学校の中でしてこよ」そう思い正面玄関に行ってみると、鍵が開いていない。
正面が開いていないのだから当然他の玄関も開いているわけがない。
インターホンをならしても、職員はまだ誰も来ていないから誰も出ない。
地獄へ突き落とされた瞬間だった。しかも腹痛がおさまる気配などまるでない。

我慢に我慢を重ね、職員が通勤してくるのを待とうとしたがそれも限界。
私には学校の敷地内で野糞をするという選択肢しか残っていなかった。

学校の周りにはマンションが建っており、
どこからも人目につかないで糞ができるところは一箇所しかなかった。

女子更衣室の窓の下



本当に誰にも見られない場所はここしかなく、
私はポケットティッシュ片手にここで腹痛の原因を出し切った。
スッキリした状態で練習に戻り、八時くらいになって一般の生徒も通学してきた。
体育祭の1日目が始まる。

自分の出番が来るまでは、当然自分のクラスメイトの応援。
私は体育館に女子のバレーボールの応援に行った。
…するとどうだろう。どこからともなくウ●コの匂いが漂ってくる。
応援している最中にウ●コの匂いがしたりしなかったり。
「なんだろう？」
と思っていると、クラスの女子がこんなことを話し出した。
「更衣室めっちゃウ●コ臭いんだけど…」

その瞬間私は青ざめた。
それは私のだ。
私のウ●コだ。

当時は七月。夏である。当然更衣室の窓も開いているわけで、その窓の下では私が何時間か前にしたウ●コが異臭を放っていたのだ。

私は忘れていた。
ウ●コを埋めることを忘れていた。
犬でさえする行為を、人間である私は忘れてしまっていたのだ。

当然誰にも言うことはできず、私はただ自分のウ●コの匂いを全校生徒（特に女子）と共に嗅ぎながら、
自分のクラスの応援することしかできなかった…。
さらに自分のモノがこれだけ大勢の鼻に付いて回ってるのかと思うだけで
恥ずかしさと申し訳なさから、穴があったら入りたい気分になっていった。

その後、私は関西にある大学に入学し、高校の仲間が誰もいない土地に来た。
その新しい環境で仲良くなり、心許せるようになった友達にこの話をしたところその友達は笑い転げていた。
しかし高校の時の友達には未だに話せずにいる。
…というよりも、これからも話すことはないであろう。
かけがえのない青春の１ページが私のウ●コと共にあったということを…。

続きですが…

数日後、その現場に行ってみると
そのイチモツはほとんど残っていませんでした。
かなりのやわらか系だったので雨にでも流されたのかもしれません。

「犯罪を犯した者は必ず現場に戻る」
とはよくテレビなどから聞くセリフですが
何ででしょうね、当時私も無性に現場に戻りたくなりました。

決して世間一般で言う「犯罪」を犯したわけでは無いのですが
もしその時そのウ●コの正体がばれていたとするならば
私は全校生徒から…いや教職員も含めた学校全体から「校内犯罪者」の烙印を押され、
その後の高校生活が耐えられないものになっていたと思われます。
そのくらい臭っていたし、暑い体育館の中で運動している大勢の人に
その空気を吸わせてしまいました。
本当に申し訳無く思っています。
すいませんでした。



長文ｽﾏｿ

>>5-11感動シマスタ

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